今年(2015年)の1月、私の芝居の盟友ともいうべき鈴木結沙さんがお亡くなりになりました。
たきざわ勝彦プロデュースによる荻窪小劇場公演シリーズにも全作品に関わってくれていて、『煙が目にしみる』では出演、『よつあしダディ!』では演出、『広くてすてきな宇宙じゃないか』ではやむを得ず途中降板したものの初代演出として舞台の基礎を築いてくれました。本当ならこの公演にも制作関係でお手伝いいただくことになっていたのですが、残念でなりません。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
この公演の企画は鈴木結沙さんがまだ存命中から立ち上がっており、その時にはまさかお亡くなりになるとは思っていなかったわけですが、奇しくも新盆に上演をすることとなってしまいました。しかも演目は幽霊モノ。
本作には幽霊は3人しか登場しませんが、もし4人見えたらそれは鈴木結沙さんがこっそり出演しに来てくれたのかもしれません。
鈴木結沙さんには生前、制作や出演者集めなど実務面でも大変お世話になっており、事実上の副主宰だったので、彼女を失ったことは精神面だけでなく実務面でもそのしわ寄せが来て、私としてはちょっと大変なことになっちゃっているのですが、まだ生きている私としては、何とか頑張ってやっていくしかありません。
また、観に来ていただくお客様にとっては私の芝居仲間が亡くなったかどうかは関係ないこと。作品としてい鋳物を作るために、全力を尽くす所存です。
劇団 シースルー霊界通。主宰 たきざわ勝彦
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